ヒッコリー
Carya spp.
(広葉樹林)
樹木  ヒッコリーはアメリカ産の木材で、カナダ南部、アメリカ東部および南部に産する。ほとんどの真正ヒッコリーは
    Caryaの4樹種から生産されたものである。これ以上の樹種はペカン・ヒッコリーをつくり出すが、それらは本ヒッ
    コリーよりいくらか材質が劣ると考えられている。ヒッコリーは中型ないし大型の樹木で、アメリカその他でいら
    れる重要な木材資源である。

木材  辺材は白く、心材は赤褐色。環孔材のなで肌目は粗であるが、生長がよい木理は通直である。高比重の木材で、
    トネリコより15%ほど重い。ただし他のあらゆる環孔材と同じく、その比重の年輪の幅に影響される。一般的に、
    最も強いヒッコリーは、放射方向25mmの幅に年輪の数が16以下のものである。

加工性 ヒッコリーの最も重要な特徴は、いくつかの優れた強度的性質が非常によく組み合われていることである。強靱で
    硬く、とくに急激な荷重に強いが、この点ではトネリコよりはるかに優れている。乾燥は遅く、収縮は大きい。
    また重硬であるため製材や切削加工にはかなり難がある。

用途  ヒッコリーは、ハンマーや斧、つるはしの柄、鉄道の転轍用ポールなど、強靱さが必要なものに用いられる。白色の
    辺材が一般に好まれるが、赤い心材も同じように用いることができる。ただなによりも大切なことは、波状または
    交錯木理のものの使用を避けることである。材質の劣る木材は、あまり苛酷でない条件での建築に用いられる。
    ヒッコリーは食品のスモーキング用にもよく使われている。
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