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(針葉樹林) | |||||||||||
樹木 シーダーと名のつく木材は多いが、本物のシーダーは3種類の針葉樹林だけである。古代のシーダーは、レバノンの シーダーで、エジプトの初期の王たちに用いられていた。インド北部に産するデオダール(ヒマラヤ・シーダー)も 同じように有名である。そして三番目には、アルジェリアやモロッコの山岳地帯にサン産するアトラス・シーダーが ある。これらはいずれも大型になるものは樹高は40〜60mに達する。庭園樹とされるものは樹高がやや低く、大きく 拡がった樹冠をもつ。 木材 3種類とも材質は似ており、淡褐色で、かなり明瞭な年輪があり、芳香が特徴的である。針葉樹材としては中庸の比重を もち、ヨーロピアン・レッドウッド(オウシュウ・アカマツ)よりやや重い。 加工性 狂いが出やすいが、乾燥は容易である。やや脆い傾向があり、一般に強い木材ではない。加工は容易かつ良好で、 仕上り面もよ。菌や白蟻に対する抵抗性が高いことで知られている。 用途 シーダーは古くからそのきわめて高い耐久性のゆえに賞用されてきた。中東インドでは、幾世紀にもわたって使われて きた例を見ることができる。今日ではこの木材も、原産地以外の国々では、ときに庭園樹から採取されるぐらいで、 入手が難しい。精巧な指物や家具材となり、建築にも用いられるが、この用途に使うには幾分弱い。しかし、農園用 には優れた木材である。スライスド単板にされて装飾的な用途にも使われる。 |
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