アメリカン・ホワイトウッド
Liriodendron tulipifera
(広葉樹林)
樹木  アメリカではイエロー・ポプラとして知られている。チューリップツリー(ユリノキ、ハンテンボク)とも呼ばれる
    樹種からのもので、アメリカ以外の多くの国々でも公園樹木として親しまれている。アメリカの東部では重要な木材
    で、とくにノースカロライナやテネシー州のアパラチア山脈南部によく見られる。中型ないし大型の樹木で、樹高は
    60mに達し、幹の形もよい。

木材  木材の色は一様でない。大部分は、とくに生長が早い若木からとられた幅の広い辺材は、白色dが、心材、とくに高齢
    木からのものは、淡褐色で、しばしば緑、黒、青、赤などの条をもっている。肌目は精で、均一。木理は通直で、色の
    変化による以外のもくはほとんどもたない。木材、とくに高齢木からの木材はやや軽く、コットンウッドやアスペンと
    同程度の比重をもっている。

加工性 乾燥は容易で、乾燥すれば、利用の際は安定している。軟らかくて強度は低い。とくに曲げや衝撃に対して弱い。製材、
    機械加工は容易で、仕上り面もなめらか。戸外で用いるには保存処理が必要。

用途  1920年および30年代には、淡色の木材が選ばれてホワイドウッドと名付けられ、イギリスに大量に輸出などに利用
    される。箪笥の側、家具の内飾り、室内の指物用などに利用された。今日では、アメリカ以外ではほとんど見られない。
    アメリカでは、家具、指物、包装、パレット、桶や樽(乾燥したものを入れる。などによく」「使われている。
    パルプ用材および木粉製造林してももちいられる。
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