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(広葉樹林) | |||||||||||
樹木 バスラローカス(またはアンゼリック)は、スリナムおよびフランス領ギニアに産し、これに似た木材がブラジルに 産する。大型の樹木で、樹高は通常30m、なかには50mに達するものもあり、直径60mの丸太を産する長い通直な幹 をもつ。 木材 色調は一定でないが、市場に出ているものは一般にかなり濃く、褐色から紫褐色までの幅がある。材面はむしろ無地に 近い。しかし、まっすぐな、はっきり目につく道管の線が、濃色の粗い肌目と結びついて、独特な材面を形づくっている。 重い木材で、比重は一般にナラとほぼ同じである。 加工性 バスラローカスは乾燥の難しい木材で、そのうえ生材では製材はかなり容易なのに、乾燥材では切削刃物をひどく鈍ら せる。強く、耐久性も高い。菌や海虫に抵抗性があり、さらに白蟻の攻撃にも抵抗性のあることで知られている。 用途 バスラローカスは、重構造用にも大きな寸法のものが入手できるという、比較的少ない木材の一つである。この目的から すれば、この木材は申し分のない樹形をしており、長さ12-18m、断面40×40cmの、しかも強さと高い耐久性とを兼ね 備えた杭や柱が得られる。主な用途は、ドック、埠頭や海中の構築物であるが、さらにこの木材は船の甲板、ボートの 建造および床板にも使用されている。バスラローカスはヨーロッパとアメリカで好んで用いられてきた木材で、ヨーロッパ でも、とくにオランダでは人気があったが、イギリスでの使用例はきわめて数が少ない。 |
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