ベイトウヒ
シトカスプルース

Picea sitchensis
☆輸入材(北米材)/マツ科 (針葉樹林)
分布・産地 シトカというアラスカの地名からにもわかるように、アラスカのシトカ地方がとくに産地として有名で、さらに
      大平洋沿いにブリティッシュコロンビア、ワシントン、オレゴンを経てカリフォルニア州まで分布。北米には数種
      のトウヒ類(スプールス)があるが、一番多く代表的なものは、このシトカスプールスである。

木材    他のスプルースの心材と辺材の色の差は少ないが、このシトカスプルースでは、心材の色は淡桃褐色を帯びるので、
      注意すると区別できる。樹齢が低いと白色の辺材部分が多く、年輪幅が広くなっている。早材から晩材への移行は
      緩やかで、年輪はあまりはっきりとはしていない。肌目は精、気乾比重の平均値は0.45。乾燥しやすく、加工しや
      すく、仕上がりがよいことで知られている。

用途    建築、家具、器具、建具などに使われ、音響的な性質がよいため楽器(ピアノ、バイオリンなど)としてすぐれて
      いる。
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