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(広葉樹林) | ||||||||||
樹木 ブナは温帯北部産の木材で、ヨーロッパでは、ナラとともに最もよく用いられている広葉樹材である。日本、北米大陸 の中央部および大西洋岸諸州でも重要な木材である。ヨーロッパ産のブナF.sylvatica、あるいはバルカン半島の一部、 トルコ、イランなどにあるF.orientalisは、中型ないし大型の樹木で、樹高は30mないしそれ以上となる。幹が円筒形 によく発達し、密度の高い森林をしばしば形づくっている。 木材 ブナは白色ないし淡褐色の木材で、ときに蒸気を吹きつけると桃色を帯びる。はっきりとした年輪の模様が板目面や ロータリー切削された材面に見られ、柾目面にはかなり大きな放射組織によるシルバーグレインが認められる。 木理は一般的には通直で、肌目は精で均一である。重さは、変動があるが、中庸である。 加工性 乾燥は容易だが、狂いの出る傾向がある。乾燥後も湿度の変化によって収縮、膨張がかなりある。強い木材(とくに 北ヨーロッパ産は強い)だが、加工は容易で、仕上りもよく、とくに旋作は容易である。蒸し曲げができ、良質の ロータリー単板も切削できる。耐久性が低いので、保存処理をしてからでないと戸外での使用には適さない。 用途 ブナは家具材として非常に優れていて、とくに椅子の曲げ部分や旋作部分に使われる。多くの家庭用品、木製スプーン などの台所用品、器具やブラシの柄、玩具などにも用いられている。家屋用の耐摩耗性の高い床板もつくることができる。 |
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