エリマ
ビアタン

Octomeles sumatrana
☆輸入材(南洋材)/ダチスク科 (広葉樹林)
分布・産地 フィリピン、スマトラ、ボルネオ、スラウエシ、モルッカ諸島、ニューギニア地域などにわたって分布。成長が早い
      ため、熱帯地域で、最近は造林樹種の一つとされるようになった。

木材    心材と辺材の色の差はあまりはっきりしてはいない。木材の色は淡黄白色、淡黄褐色で部分的に赤色〜紫色などを帯び
      ていることがあり、どちらかというと、あまり美しい木材ではない。木理はやや交錯し、肌目は粗。気乾比重は0.27〜
      0.46で、南洋材の中では最も軽く、軟らかい木材の一つといえる。変色菌の害を受けやすいので、乾燥には留意する
      必要がある。乾燥する迄は独特の強い臭気がある。加工はしやすい。保存性が低いので、外気に曝されるような用途には
      そのままでは使わないことが多い。

用途    家具に使われるが、木材の表面があまり美しくないので、骨組み、芯材などにされる。丸太の形が円筒形で、しかも直径
      が大きくなるので、合板用に使われる。マッチ、箱などに、また保存処理をして家屋の下見板にもされる。
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