ゲロンガン
Cratoxylon arborescens
☆輸入材(南洋材)/オトギリソウ科 (広葉樹林)
分布・産地 ビルマ、マラヤ、スマトラ、ボルネオなどにわたって分布、この名前はあまり知られていないが、赤色系のメランチ
      があるようなボルネオの地域では、しばしば、色が似ているために、レッドメランチのなかに混入され出荷されて
      いたことがあり、そういう意味では、日本、特に合板工業に縁があるといえる。

木材    心材と辺材の色の差ははっきりとしており、心材は淡桃色、赤褐色、橙褐色などで、金色の光沢をもち、辺材を淡黄
      白色、肌目は粗、木理は交錯している。気乾比重は0.43〜0.61で、一般に軽軟で、欠点は少ない。丸太を伐採後、
      大きく裂けることがあるので、早期の製材がよい。耐朽性が低いが、防腐剤の注入は非常にやりやすい。加工のしや
      すい木材で、ロータリー切削もしやすく、合板用材としてつかわれる利点といえる。

用途    強さと耐久性がとくに必要でないような用途で、メランチなどと同じようにして使われる。合板用材、製材品などに
      なる。
back