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(広葉樹林) | |||||||||||
樹木 メライナは今日まで市場材としてほとんど関心をもたれていなかったが、広大な造林地ができて大量の木材が生産 されるようになってきたので、その重要性は増してくるに違いない。インド、バングラデシュ、ビルマなどに天然 分布する中型の樹木で、樹高は30m、直径は60cmに達する。種子は主にビルマからのものが、マレーシア、西アフ リカ、西インド諸島なで世界各地に植えられ、さらに近年にはブラジルで大規模に造林されている。造林されらメラ イナは生長が早く、10年から15年で、長さ4-5m、直径20-40cmの製材用丸太が得られる。 木材 メライナは無地で、自然の光沢が高く、淡い黄褐色を示している。肌目は中庸ないし粗で、木理がやや交錯するため、 柾目面にはもくが形づくられる。主さはヨーロピアン・レッドウッド(オウシュウ・アカマツ)と同じである。 加工性 乾燥は良好だが、かなり遅い。とくに寸法が厚い場合は遅い。乾燥すれば、利用の際は非常に安定している。強さは 中庸で、ヨーロピアン・レッドウッドと比較すると、硬さ以外ではかなり劣る。製材は容易で、機械加工による仕上り 面もよい。耐朽性は低い。 用途 生長が早いものでも、メライナは緻密で、軽構造物、一般木工、包装、家具の部品などに適する十分な比重をもって いる。大規模な造林地、とくにブラジルでの場合などは、製紙や繊維板用などの繊維原料とか合板用材を目的として いるようである。 |
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