ホオノキ
Magnolia obovata
☆国産材/モクレン科 (広葉樹林)
分布・産地 北海道、本州、四国、九州、沖縄などに分布し、さらに朝鮮、中国中部にも分布。蓄積は多くない。

木材    心材と辺材の境はあまり明らかでない。前者はくすんだ緑色で、後者はくすんだ灰色。木理は通直で肌目は精。
      気乾比重は0.40〜0.49(平均値)〜0.61。軽軟である。保存性は低いが、切削などの加工は非常にしやすく表面
      の仕上がりはよいといえる。製品の狂いが少ない。

用途    肌目が精で、軽軟でしかも狂いが少ないことから、こまかい細工ができるので、彫刻、機械、箱、寄木、建築内装、
      器具、刃物の鞘などに使われる。朴歯(下駄)の歯はこのホオノキを使っている。
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