イヌエンジュ
Maackia amurensis var. buergeri
☆国産材/マメ科 (広葉樹林)
分布・産地 北海道、本州、四国に分布。九州には少ない。千島、朝鮮半島、台湾、中国などにも分布。

木材    道管が環状に配列しているため、年輪がはっきりしている。心材と辺材の色の差ははっきりしている。心材は暗褐
      色であるが濃淡があり、特徴的な模様を形づくている。辺材は黄白色で幅は狭い。肌目は粗、気乾比重は0.54〜
      0.59(平均値)〜0.70。やや重硬である。切削などの加工はやや難しい。表面の仕上がりはよく磨くと光沢がでる。
      心材は耐久性が高い。

用途    大きな材が得られることあ少ないので、器具材あるいは床柱などの装飾的な建築内装材とされる。材色や木理の
      美しさを利用して三味線の胴、月琴などの楽器を作るのにも使う。産地によっては、漆器の木地に使うところがある。
      また、ろくろ細工や最近目立つようになってきたアートクラフト(動物の像、ブローチ、キーホルダー、その他)
      の材料にもなる。
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