|
||||||||||
☆国産材/ゴマノハグサ科 | (広葉樹林) | |||||||||
分布・産地 北海道南部から南の各地に植栽されている。よく知られている産地は福島県(会津桐)、岩手県(南部桐)、さら に新潟県、茨城県など。中国、台湾、米国、ブラジルなど海外諸国で植栽されたものが、輸入されている。同類に はタイワンギリ(P.kowakamii)、ココノエギリ(P.fortunei)などがあるが、これらの木材はよく似ている。 木材 心材は淡褐色で、辺材はそれより淡色な程度で、両者の差は著しくはない。材面がやや紫色を帯びることがある。 年輪の境界の大きい道管が帯状に配列する傾向があるが、あまり明らかではない。肌目はやや粗。気乾比重は0.19 〜0.30(平均値)〜0.40。日本産の中では、最も軽軟である。加工は容易で製品は高い寸度安定性をもつ。この ことが、種々の家具に用いられる理由の一つで、製品になってからも作った時のままの形を保つので、始めてから 密閉度の高いものを作ることができる。表面を研磨すると光沢がでる。 用途 家具(箪笥など)、器具、建具、箱、楽器(琴など)、彫刻、下駄、羽子板などが知られている。 |
||||||||||
back | ||||||||||