コジイ/ツブラジイ
シイノキ/イタジイ/スダジイ

castanopsis cuspidata/ C.cuspidata var.sieboldii
☆国産材/ブナ科 (広葉樹林)
分布・産地 前者は本州(関東以西)、四国、九州、沖縄、台湾、中国中南部などに分布し、照葉樹林の代表的な樹種とされており、
      後者は本州の福島県および新潟県以南、四国、九州、沖縄、済州島などに分布。

木材    両者の木材はよく似ているので馴れないと区分けしにくい。一般的にはシイノキの方が材質的に優れているといえる。
      心材と辺材の境界はやや明らかに見え、前者は黄褐色、後者はくすんだ黄白色。コジイはより淡色で、辺心材の色の
      差はあまり明らかではない。年輪は大きい道管が環状に配列しているため、はっきりとしている。肌目は粗。気乾比重
      はコジイで0.52、シイノキで0.61。保存性は低く、とくにコジイは低い。切削などの加工はとくに難しくはないが、
      どちらかというと狂いやすい木材といえる。

用途    建築内装、器具、椎茸のほだ木などがよく知られている。
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