ミズメ
ヨグソミネバリ

Betula grossa
☆国産材/カバノキ科 (広葉樹林)
分布・産地 本州の岩手県以南、四国、九州に分布。この種はカンバの中では南方系である。樹皮にサロメチールによく似た
      芳香があることが特徴である。カンバの類は取引上よくサクラと呼ばれることがあるが、この木材をメズメザクラ
      と呼ぶことがある。

木材    心材と辺材の色の差ははっきりしとしている。前者は紅褐色で、後者は黄白色。心材の色はマカンバに比較すると
      赤みが濃い。木理は通直で、肌目はやや精。気乾比重は0.60〜0.72(平均値)〜0.84。重硬な木材である。製品
      の安定性、材質の均一性などはマカンバ同様である。切削などの加工性はよく、仕上がりがよいことで知られている。
      木材の保存性は低く、辺材はヒラタキクイムシの害を受ける。   

用途    マカンバと同じ用途がある。生産される丸太の直径が小さいことが多い。最も一般的な用途は家具に使われることで、
      とくに洋家具あるいは洋風の内装用の材料として貴重なものとなっている。
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