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(広葉樹林) | ||||||||||
樹木 パーシモンは「ホワイトエボニー」の一つで、コクタンとは同属であるが、パーシモンの場合は色の濃い部分が心材の 非常に狭い中央部分に限られており、しかも商品価値があるのは色の淡い辺材部である。パーシモンはアメリカ合衆国 の中・南部に生育し、樹高30m、直径50-70cmの幹をもつ中型の樹木である。「ホワイトエボニー」はこのほかにも あるが、木材として重要なものはほとんどなく、アジア産のカキD.kakiはアメリカ産と同じく、食用になる果実を産する。 木材 市場材の色調は灰色を帯びた白色である。肌目は精、均一で、木理は通直である。比重は高く、ブナより約15%重い。 加工性 パーシモンの乾燥はかなり容易であるが、収縮が非常に大きい。乾燥材でも湿度が変化する条件下では、かなりの収縮、 膨張を起こす。しかしこの寸度の不安定性は、伝統的に用いられてきた使用目的からすれば、問題ではなく、重要なのは、 その強度的性質の数々がブナより優れ、また仕上り面と耐摩耗性が非常に優れていることなのである。 用途 パーシモンは特殊な用途にのみ用いられる。繊維工業用に、木取り、乾燥し、半加工品にしてから紡績用シャトルを つくる。パーシモンは入り組んだ細部まで機械加工ができ、仕上り面も非常になめらかなので、シャトル用に最適の 材料である。またきわめて硬く、衝撃に対しても非常に高い抵抗性をもち、しかもまえらかに仕上るので、ゴルフクラブ のヘッドに伝統的に用いられている。 |
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