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(針葉樹林) | |||||||||||
樹木 ピッチ・パインは針葉樹の市場材のうちでは最も重いもので、アメリカ南部やカリブ海沿岸地域ではとくに重要な 木材である。アメリカでは、産地でロングリーフ・イエロー・パインと呼ばれている最も重くて強い木材のみが、 ピッチ・パインとして輸出されており、他と同じような木材で比重の低いものはサザン・パインと呼ばれて分類され ている。カリビアン・ピッチ・パインは、比重の高いアメリカ産とよく似ている。ピッチ・パインは一般に中庸の 大きさで、樹高30m、幹の直径は60〜90cmに達する。広く植栽されている。 木材 色調は黄褐色ないし赤褐色で、年輪は密度の高い晩材の帯によってはっきり認められる。非常に脂っぽいことがしば しばある。ヨーロピアン・レッドウッド(オウシュウ・アカマツ)より約40% 加工性 乾燥は遅く、やや割れる傾向がある。本物のピッチ・パインは、硬さ、剛性、衝撃に対する抵抗性を兼ね備えた強度的 性質で名高い。加工はかなり難しく、樹脂が刃物につく傾向がある。やや耐久性があるとされている。 用途 ピッチ・パインは、19世紀には市場材として大きな重要性をもち、工場の建物、教会や礼拝堂の調度品、学校の机、 床板などに使用されたが、今日では利用範囲が限られている。とくに枕、ドッグ、橋梁などの重構造用材として、 また造船や化学薬品槽などに使われている。アメリカでは、サザン・パインは主要な合板用材であり、重要なパルプ 用材である。その低質材は一般建築用に用いられている。 |
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