ローデシアン・チーク
Baikiaea plurijuga
(広葉樹林)
樹木  ローデシアン・チークはザンビアとローデシアに産する樹種で、材質は本物のチークにいくらか似ているが、外観
    は異なる。大きさは中庸で、樹高は20mまで達し、通常長さ3-7mの良質の丸太を生産する。

木材  ローデシアン・チークは材面の美しい木材である。鮮やかな赤褐色で、ときには濃い色の斑をもつ。材面に現れる
    もくは木理によるよりも色調の変化によるものである。木理は一般に通直あるいは交錯する。肌目は精、均一で、
    材面はなめらかである。本物のチークより40%も重い。

加工性 乾燥は遅いが仕上りは良好で、一度乾燥すれば、利用の際は安定している。非常に重く、製材、手および機械加工
    とも難しく、釘も打てない。ところが高比重と非常に精な肌目は、この木材を非常に摩耗しにくいものにしている。
    耐久性は非常に高く、菌に対する抵抗性も非常に高いが、白蟻に対する抵抗性はやや劣る。締めっぽい場所で鉄分に
    触れると、ひどい汚染を起こす。

用途  ローデシアン・チークの木材は強く、安定し、耐久性が高いので、アフリカでは戸外で用いる構造用材としてとくに
    適している。ふつう現地用には大きな寸法の丸太が当てられ、心材の外側から採取された良質の部分のは輸出される。
    これをストリップやブロックの形で高級床材にするが、外観は美しく、また耐久性も申し分ないので、住宅や商工業
    建築用としてどんなに苛酷な条件にも耐えることができる。
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