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(広葉樹林) | |||||||||||
樹木 装飾性の高いローズウッドの類は、古くから愛好されてきた。ローズウッドの類は一般に小型ないし中型の樹木で、 世界の各地でいろいろな樹形のものが見られる。今日、市場に出ているのは主にインドとブラジル産のものであるが、 マダガスカルやホンジュラスその他の中米諸国からのものもある。 木材 幅の広い淡色の辺材部を取り除いてもくの美しい心材部だけにすることが多く、これを短く玉切って出荷する。 心材部は赤褐色が標準で、濃色のほとんど黒に近い縞をもち、樹種によって重さはさまざまで、重いものから非常に 重いものまである。インディアン(またはボンベイ)・ローズウッドは紫色を帯び、非常に濃い色にもなる。 ブラジリアン(またはリオ)・ローズウッドは褐色で、非常に美しいもくをもつことが多い。もう一つのブラジル産 のキングウッドは美しい条をもち、非常に重い。ホンジュラス・ローズウッドおよびマダガスカル島産のあるものも 美しいもくをもつ。 加工性 乾燥や機械加工はそれほど困難ではないが、非常に重硬なものには注意を要する。新鮮な心材は機械加工の際、よく バラのような芳香を放つ。スライスド単板がうまく切削できる。 用途 2世紀以上もの間、ローズウッドは美しいキャビネット用材として高く評価され、今日でも高級家具用として人気を 保つ。旋作品、たとえば刃物やステンレス・スチール製品の柄にも用いられる。ホンジュラス・ローズウッドは シロファンやマリンバの音板にも、もくのあるものは象嵌に用いられる。 |
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