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(針葉樹林) | |||||||||||
樹木 スプルースは、マツに次いで、最も一般的に用いられている針葉樹林である。北部の針葉樹林に広く分布しており、 ホワイト・スプルースとシトカ・スプルースがあるアメリカや、ホワイトウッドと呼ばれているヨーロッパでは、 とくに重要な木材である。樹木の大きさはさまざまで、アメリカ東部産のものは概して小さくて樹高が12〜30m、 西部のシトカ・スプルースは樹高が50〜60mに達し、幹の直径も1〜2mに及ぶ。ヨーロッパのスプルースは樹高が 30mないしそれ以上になる。 木材 シトカ・スプルースがときに桃色を示すが、スプルースの色調はほぼ白色で、著しい天然の光沢で名高い。ヨーロッパ のアカマツ(レッドウッド)などのマツ類と比べ、脂っぽくなく、年輪もそれほどはっきりせず、比重は約10%低い。 加工性 乾燥は早く、容易である。強度的性質に優れ、シトカ・スプルースはとくによい。加工は容易で、仕上がりもよい。 耐久性は低い。 用途 製材、単板、さらにパルプ用材として、スプルースの用途は広い。白色で光沢があるため、最も重要な新聞紙用の パルプ原料となっている。製材は、根太、垂木、間柱などの構造材、室内用の指物材として用いられている。また、細い 丸太は割って梯子の側板に使う。節のないシトカ・スプルースは比重の割に強度が高く、グライダーの骨組、ボートの オールやマストなどに使われる。良質のスプルースはピアノの響板やヴァイオリンの表板になる。カバとダグラス・ファー 合板の芯材とされることも多い。 |
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