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(広葉樹林) | |||||||||||
樹木 ホワイト・セラヤはサバの木材だが、フィリピンやボルネオにも産する。フィリピンではバクチカンとして知られて いるが、ときには似た木材と一緒にされて、ホワイト・ラワンとして輸出される。大型の樹木からとられ、その樹高 は60mに達し、大きな板根の上での直径が1.5m以上にもなる太い筒形の幹をもっている。一般にサバのセラヤという のはマレーのメランチと同義だが、ホワイト・セラヤとホワイト・メランチではまったく種類が異なっている。 ホワイト・セラヤに似ているが、やや重いのがマレーのゲルツである。 木材 黄褐色ないし淡桃白色で、肌目はやや粗く、木理は浅く交錯するので、柾目面では粗い縞を形づくる。重さはライト レッド・メランチやマホガニーとほぼおなじである。 加工性 乾燥は早くて容易。乾燥すれば、利用の際は安定している。強度的性質はライトレッド・メランチや、マホガニーと ほぼ同様で、製材や機械加工は比較的容易である。ロータリー切削は良好で、良質の単板ができる。耐久性は低い。 用途 ほとんど無地で、しかも肌目は粗であるが、魅力的な木材である。ホワイト・セラヤが最初に注目されたのは、淡色、 軽量で、大きい寸法が得られることから、船のデッキ用材としてである。しかし、チークのような高い耐久性はなく、 被覆のあるところでの利用によい。家屋用の床板としてよく、室内指物、家具の骨組軽構造物などにも適する。 さまざまな用途の合板としても使われる。 |
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