ゼブラノ
Microberlinia brazzavillensis
(広葉樹林)
樹木  ゼブラノハアフリカン・ゼブラウッドとも呼ばれ、主としてカメルーンとガボンから輸出されている。木材は大木
    になる2樹種からとれる。通常は、模様のない淡色の辺材を手斧で削り落とし、直径60cmないし1mの、美しいもく
    の出る心材部分だけを輸出している。

木材  ゼブラノは非常に美しく、またきわめて特徴的な木材である。黄褐色の地に濃褐色ないしほぼ黒色の条がある。
    材面は丸太によっても、また製材の方法によっても、異なる。典型的なものでは、柾目面に規則的で平行な縞があり、
    板目面あるいはロータリー単板の材面では、それほど規則的なもくは出てこない。ふつう、木理は交錯し、肌目は
    粗である。やや重い木材で、ナラよりはいくらか重い。

加工性 ゼブラノはねじれやすいので、乾燥は難しい。製材で用いるときは、柾目取りにしたほうが、狂いが最小限にできる。
    強度的性質はよく、とくに衝撃に対して強いことで知られている。製材は容易で、手加工および機械加工の仕上りは
    よい。良質のスライスおよびロータリー単板がとれるが、ときに破損しやすいこともある。耐朽性は高いとされている。
 
用途  ゼブラノは主としてスライスド単板の形で見られ、家具やキャビネットの美しい象嵌とか、ときにパネルなどに用い
    られている。製材はブラシの背、柄、小さい旋作細工物などに適している。衝撃に対して強いので、スキーや器具柄
    などにも使えるのではないかと考えられている。
back